魚沼市優良経営体認定
2021.12.10
この度有難いことに弊社㈱うおぬま小岩農園が魚沼市優良モデル経営体に認定されました!
魚沼市の農業を営む事業体12社が認定を受けることができたのですが、その中に入れてとても光栄です。
↑なんか小学生の卒業証書授与式ばりに「グーーーン」ってなっていますね( *´艸`)
うちは水稲42町歩のまだまだ規模的には小さい農家ですが、山の中でこっそり1町歩兼業でやっていたことを考えるとそれなりに進歩があったのかなぁと思います。
農家のタイプも色々で、米づくりは収量を目指すタイプ、品質を目指すタイプ、有機を目指すタイプがあり、経営的には個人・家族・法人とありますが、最近はほとんど経営規模拡大の方向にあります。
私は当初から生粋の「有機農家を個人で(こっそり)行う」タイプでした。←これが一番偏屈が多い(笑)
こっそりという言葉は便利ですが、要は人目につかずやりたいようにやりたい!というだけでした。
サラリーマン時代はやりたいことがあってもリスクが大きいと他の人に迷惑が掛かったり、上司(あるいは社長)を説得するところから始めなくてはいけないので大変でしたが、個人はやりたい事がすべてできます。当然リスクはすべて自分に降りかかりますが、、
そのやりたいことをやったおかげで反3俵の収量しかとれなくて、当時まだ米価が高かったころなので周りの人からもったいない!!とよく言われたものです。
それでも山の中で好きなことをやっていれば他の人から見られることもないし迷惑がかからないのでやりやすかったです。
ただ、田んぼの溝をスコップ一本で掘っているときあまりに腰が痛くなって伸ばしがてら地面に寝そべって空を見上げて「あぁ、きれいな青空だなぁ」なんてノスタルジーに浸っていたのですが、さらに上の山で工事をしている業者さんに見られていたらしく「しばらく動かないがあいつは生きているのか?」と言われていたそうです(笑)
どこに行っても人の目からは逃れられないと痛感しました(/・ω・)/
そんなこんなで一人の農業を楽しんで始めていたのですが、それからすぐに農業人口の減少が酷く、農地が荒れていく怖さを知りました。
つい最近まできれーーいにしてあった農地がだんだん荒れていく。。人がいなくなるというのはこういう事かと。民家が荒れていってお化け屋敷みたいになっていくようなことが農地で起きています。
このままだとあっという間に農地が荒れて大変な事になる。これが全国で始まっているとしたら日本はどうなるんだろう⁉と不安に感じていました。
そのときくらいから「個人」ではなくて複数の人で行う「法人」という方向に変わっていきました。
なぜなら「個人」は自分ができなくなったらもうおしまいで結局今見ている現状の先延ばしでしかないからです。
今までの経緯を考えると、やり始めてから不足を補うようにどんどん目標も変わっていったように感じます。
そして今は「法人で規模拡大」が基本で「品質→有機→収量」の順で考えています。
当初の「有機」のみが目標でなくなったのは有機自体は栽培技術は1年目からでも作れる技術になったことと、有機栽培であっても品質が悪いもの(異物が入っていたり美味しくなかったり)では本末転倒だからです。
やはり人が食べるものなので、食味を始め品質が一番に来ています。これは20年間お米を売っていて肌で感じた事でもあります。
なにはともあれ、私のところが12経営体の中に選ばれたことはとても光栄なことなので、今後も、もっと!もっと!!おいしお米をつくっていきたいと思います(‘◇’)ゞ