青年部総会と種子法
寒い冬も終わりだいぶ暖かくなってきましたね(^_^)/~
この度JA北魚沼青年部総会が行われました。
私はようやく部長の職を他の方に渡す事ができました。
開会のスピーチもこれで最後となります。
総会後の講演では、育種の専門家に種子法についてご教授頂きました。
最後に皆で記念撮影。
懇親会では卒業生に花束贈呈。
今までご尽力ありがとうございました!!
ここで少し真面目な話。
ずっといつ書こうか悩んでいた事ですが、この度育種の専門家にお会いできたので書くことにします。
それは色々なところで言われている「種子法廃止」です。
ネットでも様々な情報が出ていますが、簡単に言うと種子の供給を公共から民間に移譲することが目的とされています。
今まで米農家は県が開発した種子を購入していました。
それは非常に安定的で安価で購入出来ていました。
種子法が廃止になったときに「なぜ???」と思ったのを覚えています。
マスコミは違うニュースばかりでなぜこんな大事な事が全く報道されないのか?と疑問に思っていました。
しかも「改定」ではなく「廃止」です。
それは種子の権利を公共が手放すという事です(それだけではなく、各県が必死に開発してきた技術知識等もすべて民間企業に明け渡せということです)
名目は民間企業が活性するためと言います。ただ外国の企業に比べ日本の種子会社は非常に規模が小さく、資本に外資が入っている所もすでにあります。
これは「どこの企業のためなのか??」と思ってしまいます。
「種子を制するものは世界を制する」とは有名な言葉ですが、これは日本人の言葉ではありません。
種子がなければ食べ物はありません。
そして公共がまず守らなければいけないことは皆の命ではないでしょうか?
種子が自分たちのものにならないのは命を握られていることと同じだと思います。
ただ、誰かではありませんが、安心してください! 人がバタバタと亡くなるようなことはありません。
なぜなら種子が高くなっても農家が大変になり、消費者が購入するときの価格が少し高くなって、すぐには体に異常が現れない程度の毒が入っているだけです。
商売相手が亡くなってはビジネスになりません。
すでに海外企業が米の種子を売っています。ただ、、現種子の10倍近い値段になります。
そして放っておけば遺伝子組み換えの米ももう販売間近です。
除草剤耐性稲(畦に使う強いやつ)やトウモロコシ遺伝子入り稲。。。
この除草剤耐性稲と農薬をセットで購入して、除草剤空中散布すれば、畦の草も田んぼの中の草も一気に無くなります。
そしてさらに虫が食べると細菌毒で死ぬ様に作り替えておきました。。ということです。
すでに人間の食べるものではないような気がしますが、現実にアメリカも日本も農薬の成分である「グリホサート」の許容値を緩和しています。
特にアメリカはひどく緩和しています。
準備は始まっているようですね。
ただ、稲よりも小麦は深刻です。アメリカでは除草剤を収穫前にかけてわざと枯らすことにより乾燥のコストを大幅に削減しているところもあるようです。
これは生育中期に草を枯らすためではなく収穫前に本体を枯らすという日本では考えられない発想です。
ですが、これまで挙げて来たことはすべて「お金」のみを考えてきた流れだと思います。
私がずっと思っている「安全性」と「採算」の両立は難しいという所にぶつかります。
日本で有機農業が拡大しないのは、まさに「採算」が合わないということだと思います。
昔の農家は体に良くないと思いながらも農薬を使い初め、それが一気に広がり現在に至ります。
食糧難を乗り切るためには農薬が必要だったからという事もありますが、遺伝子組み換えも一気に広がるのでしょうか?
食べ物が無い時代に作るのと、他国のビジネスの為に作るのでは違うような気がしますが、このまま「お金」のみをベースに考えてしまったらあっという間に広がってしまうでしょう。
もう一度原点に戻って考えてみたいですね「お金」と「生きる」ということを。