2013.4.12
先日水に浸けた種籾から、芽が出てきました。
早速水から上げて乾燥します。
そうしないと、芽が出すぎて大変なことになってしまいます。
(播種機の中でからまるぅ~~!)
生き物なので、待ったがきかないので、昼でも夜でも注意して見なければいけません。
一昼夜乾燥したら、いよいよ明日は種まきです。
晴れたらいいなぁ~~~(*^_^*)
2013.4.9
米の種子「種籾」を水に浸けています。こうして数日経つとかわいい芽が出てきます。
稲作の最初に行うとても大事な作業です。
種子として食べればいわゆる「ごはん」ですが、水に浸けると芽が出て植物として成長するので今更ながらとても不思議です。
この一粒が何万粒にもなるので、そのお陰で毎年食べて、生きていく事ができます。
まさに自然の恩恵ですね。
今世の中には、種をまいて植物を育てても、そこから種が取れない(一代で終わる)様にしているものもあります。
もちろん人間の都合で、人為的にそうしているのですが、人間が自ら自然の恩恵を受けなくするその先には、とても効率が悪く、豊でない世界が待っています。
(ひょっとしたら空気を吸う事ですら税金がかかる様になるかも(笑))
昔、水を買っていた日本人はいませんでした。今は水も、酸素も買います。
どんどん自然の恩恵から遠ざかる生き方をしている証拠です。
人は自然には勝てません、支配もできません、ただ「生かしてもらってる」事に感謝したいです。
2013.3.18
大阪でお米の販売をしてきました。
最初は関西弁でガンガン話しかけられるかと思いビクビクしていたのですが、とても優しく丁寧な方が多くてびっくりしました。
そしてお米の知識が深い方が多かったので、とても勉強になりました。
お客様に「色んな農薬があると思うけど、どういう農薬が悪いの?」と聞かれたときにはハッとさせられました。
それは私が今までどういう形でアピールしたらよいか分からなかった事でした。
農薬を実際使っている農家の感覚としてどういう物が悪い(悪そう)なのかということは、伝えなければならないと思う反面そこまで深い話を聞きたいものだろうか?という思いがあり、なかなか今まで話せませんでした。
農薬は基本的に人体に一定以上の害が無いように作られています。なのでどの農薬がどのくらい悪いのかを具体的にいち農家が数値として特定することは非常に困難です。
しかし、消費者は現場で使っている人の「感覚」としての話を聞きたいと感じているようです。そこにはデータでは表せない本能のようなものを共有したいと願う気持ちが込められているように思いました。
私の答えは簡単ですが、こう言いました。
「除草剤はたいして危険ではないと思いますが、殺虫剤は見ていて怖いです」と。
除草剤を使ってもオタマジャクシは平然と生きていますが、殺虫剤は散布したらボトボト虫が落ちます。そして使用する時期が収穫時期に近いのも気になります。
ハチの問題で取り上げられたネオニコチノイドも殺虫剤の一種です。
実際生き物が瞬時に死んでいくのを見ると本能的に怖いと思ってしまします。
なので「どの」農薬が感覚的に怖いか?と聞かれたら私は「殺虫剤です」と答えます。
(ちなみに除草剤でも「赤とんぼがいなくなった原因では」とか「ADHD(注意欠陥・多動性障害)になる可能性がある」という人もいます。)
無論農薬を使っていないものと使っているものを比べてどっちが安全なのかというのは誰でも分かる事で説明も簡単なのですが、減農薬のなかでより安全なものは?と聞かれると少し説明が長くなってしまいます。
それだけ「減農薬」というものの幅が広いのも事実で、消費者もそれを分かってきて「どういう減農薬がいいのか?」と聞かれたことには驚きました。
これには有機栽培は高額で普段食べられないが、もう少し安くて安全なものは無いか?とか、同じ価格でもどっちがより安全なのか?という意味が込められています。
これからは「有機栽培と慣行栽培の違い」だけでなく、消費者の普段購入出来る価格帯も考慮しつつ、安全性も農家サイドの意見としてしっかり説明できるようにしていきたいと思います。
少し長くなりましたが、「試食のご飯を子供がこっそり手を伸ばして食べようとしていたの図」と「大阪の夜景があまりに綺麗だったので撮ってしまったの図」をアップしておきました。