想いを心に。
今年もあと僅か。
一年を振り返ると、新しい取り組みが出来たり新入社員が来たりと稲作14年目にしてさらに新しいステージに入ったと思いました。それと共に稲作を取り巻く状況の変化が年々早くなっているとも感じました。
そして、お客様を始め今まで以上により多くの方に支えられた一年でもありました。
しかし、悲しい出来事もありました。
ごく最近ですが、毎年お米を買って頂いているお客様(というか、ご意見番的な存在)がお亡くなりになったという連絡がきました。その方はお米の食味にも詳しく厳しい意見もたくさん言っていただきました。食味が肥料の違いだけではなく、田んぼの違い、水管理の違い、刈り取り時期の違い、精米方法の違いでかなり変わってくる事はこの方に言われて気づいたと言っても過言ではありません。厳しい意見を言われた後は「来年は感動するようなお米を作ってやる!」と意気込んだものでした。それだけに毎年お米を発送するときは、期待と不安でドキドキでした。
遠方に住んでいた方なのですが、いつか、誰にでも認めてもらえるようなお米が出来たら、墓前にご飯を持ってお参りに行きたいと思います。
そして、お客様から教えて頂いたことは全て自分の心に刻み、経験という宝にしてこれからも「良い」お米を作っていきたいと思います。
それでは、皆様一年間大変ありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
うおぬまのお米農家 代表 小岩孝徳