2年連続金賞!!
2025.12.8
11月後半からコンテストの時期に突入しました。
まず、11月29日に山形の庄内で行われた「第19回あなたが選ぶ日本一おいしい米コンテストin庄内町」に出場してきました。
このコンテストは結構歴史があるのですが、何故か毎年応募し忘れて今年初出品です。
そしていきなり最終審査に合格したので、現地に行きました。
このコンテストの良い所は出品したお米を食べれるところです。

ここで食べることによって自分のお米と他のお米の味の違いが分かります。
ここではうちのコシヒカリを出していたのですが、他と比べると味は良いのですが粒が小さく感じました。
それが審査員にどう判定されるかは分かりませんが、なんとか1回戦は勝ち残りました。

ここで勝ち残れば最高賞になるのですが、今回はここまででした。
しかし1回勝ち残ったので「優秀金賞」をいただきました。
誠にありがたい限りです。

授賞式の様子↑
そして次のコンテストは日本最大の「米・食味分析鑑定コンクール:国際大会」です。
12月6.7日と行われたのですが、何と北広島の「全日本お米グランプリ」が7日にあるというもろかぶり状態でした。
6日の夕方から国際コンクールの発表があるのでそれが終わったら都内に戻って朝一で広島へ行くという過密スケジュールを敢行しました。
国際コンクールは昨年山梨県で行われたのですが、その時は総合部門で金賞をいただく事ができました。
今年も11月の時点で最終審査にノミネートされたという通知が来ていたので特別優秀賞か金賞をいただく事ができるという感じでした。
ただ、今年の稲作が大変すぎてとても良い賞が穫れるという思いまでいかなかったのが現状でした。
春先には大雪で田んぼの除雪から始まって夏の猛暑で散水の毎日。秋は長雨で刈り取り時期がかなり限られてしまいました。
とてもコンテストどころでは無いというほどテンパっていました。
しかしそんな中でも毎年続けている「等級検査で玄米を見て、機械で計測して、炊飯試験をする」という事を全てのサンプルで何とか達成できたのでコンクールにお米を出すときにはあまり迷わないで決める事ができました。
というのも今年はコシヒカリの味の突出したものが少ないと感じていました。
平均的にはいつもの年と変わり無いのですが、食べていくと味が濃かったり米粒がなめらかだったりという極端に良いものが少なかったです。
その代わりゆうだい21という品種は例年より味が濃く滑らかな感じがしました。
これは夏の猛暑が影響していると思われます。
ゆうだい21の方が晩生で暑さに強い品種なのです。
昨年はコシヒカリの方が良かったのでコシヒカリを出しましたが、今年は多くの炊飯試験をしていった結果「ゆうだい21のみ」の出品にしました。
これは「コシヒカリ王国魚沼」にとって厳しい決断でしたが、「一番良いもの」を出さない限り国際コンクールでは通用しないと思ったので苦渋の決断でゆうだい21に決めました。
ただ、そのゆうだい21も炊飯の段階で柔らかすぎるという欠点があったので正直厳しいとは感じていました。
そしていよいよ結果発表ですが、、、
何とか「金賞」をいただく事が出来ました!!

受賞の瞬間↑ めっちゃドアップですいません。。
正直、厳しい戦いだと思っていたのでとても嬉しかったです。
そして2年連続金賞というとても素敵なプレゼントをいただき大変感謝しております。
それこそ25年前の就農当初、草取りを毎日していたときは想像もつきませんでした。
これも日々頑張ってもらっているスタッフ・家族のおかげです。
ただ、全体的に柔らかかった(米質か炊飯かは分かりませんが)中での運もあるので、来年はもっと食味を追求してコシヒカリでも総合金賞獲れるようにしていきたいです。

壇上での一枚↑

大御所たちと一枚↑

次の日の授賞式は社員さんに出席してもらいました。

炊飯審査の得票数がありました。今年は6点が多かったです。
ちなみに5点以上が金賞でした。
7日は昼頃北広島に着いてそこからすぐに結果発表でした。
最終審査にはゆうだい21といのちの壱とミルキークイーンが入っていました。
結果は全て1回戦敗退。。 全て銀賞でした。
悔しいという思いとやっぱりという思いが交錯しました。
何故なら「ゆうだい」と「いのちの壱」と「ミルキークイーン」。これらは全て柔らかい品種でした。
しかも例年より柔らかい出来だったのでどうしようもありませんでした。
柔らかいものは良く捉えられるときもあるのですが、べちゃっとした感じに捉えられる時もあります。しかも水加減が一律で決まっているコンテストなのでとても厳しい戦いになりました。
また来年、何とか金賞までは獲りたいと思います!

銀賞入賞者↑

昨年のグランプリ優勝旗を返還し、レプリカをいただきました。

今年の冬魚ブラのコンテストでお世話になったパナソニックの方と生産者達で一枚↑
コンテストも様々な評価方法があってそれにどう対応していくかで勝敗が分かれていくと思います。
ただそこでどのようなお米を出していけば良いかということを理解していくことこそが勉強だと思います。
津南のコンクールの時のように地元で金賞が獲れず、悔しくて一人泣いた時もありましたがその時は「スコアは良いが食味評価は低い」米を出して、まさにそれが最終に入りダメだったというのも大きな勉強でした。
正直、まだまだ理解しているとは思えませんし、自分の理想の味にはほど遠いものがありますが日々勉強しながら精進していくしか方法はありません。
なんとか米の神秘の一端は掴みたいと思っています。
これからコンテスト後半戦、様々な思いがあると思いますが最後まで駆け抜けていきたいと思います。









