形見
2014.1.29
これは親父の農業ノートです。
世の中色々な農業書はありますが、自分の田んぼでの実践が書かれた本はこれしかありません。
親父が生きていた頃は「これは大事なノートなんだ」と言っていたのを覚えています。
しかし、その頃は自分が農業をするとは夢にも思っていなかったので、「ふーん」というくらいにしか思っていませんでした。
あまり多くを語る父では無かったので、農業の事は聞く機会がありませんでした。
でもこのノートを残してくれたおかげで今になってやっと親父と話せている気がします。
不思議なもので、読む時によって違った所が気になったり、新しい発見が今だにあります。
原点を見つめ直すとき、このノートを読みます。
自分が農業に携わる原点。
それは親父が自然が大好きだった事にまで遡るのでしょうか。
このノートを読んでいるとそれがよく伝わってきます。
あと、機械が好きなことも・・・
ボイラの排気を使って熱効率を良くしたり・・
中古の車を買ってきて除雪機(飛ばすヤツ)を作ったり・・・
ボタン1つで外に出て露天風呂になる風呂を作ろうとしたり・・・!
(これは一家全力で止めました!)
あやうくドリフのセットのような家になるところでした。
ちなみに亡くなった後の機械部品の処理は相当な量でした。
「どこの業者ですか?」と言われた程です。
そんな機械好きは私に遺伝しなかったようですが、自然好きは遺伝したようです。
これからも原点に還るために、そして親父と会話するために時々このノートをこっそり読むようにします。